それから主治医の先生が来た。

「大丈夫ですよ」としか言わない先生にまた不安が募ったけど、優心ちゃんの事を春樹くんが信じなきゃだめでしょ!!とバシッと背中を叩かれた。

お昼を過ぎると優斗も来て、たわいもない話をした。

すると、愛川のおばあちゃんが来て。

「これ、よかったら」

そう言って椅子の上に置いたバックの中には手作りの料理がびっしり入っていた。

「春樹くん、あんまりご飯食べてないでしょ?良かったら食べてねもちろん長瀬くんたちもね」

「ありがとうございまーす!美味しそ!!」

「おい!優斗!!」

優斗がもう食べ始めてた。

「どんどん食べてね。じゃ私行くからね」

そう言っておばあちゃんは帰ると、みんなで手料理を3人であっという間に完食した。

「美味しかったね~」

「美味かった!!」

それからはリラックスしながらのんびり過ごした。

「明日、俺補習だ!!」

「マジかよ、春樹」

今、思い出した、、

「マジ。化学赤点取っちゃったんだよなだから俺今日は帰んなきゃだ…」

肩がガクッとなる。

「平気平気。あたしが泊まるよ。補習ファイト!!」

ポンと肩を叩かれ後ろを振り返る。

そこにはまかせて!!といわんばかりの麻衣ちゃんがいて…俺は麻衣ちゃんの言葉に甘えることにした。

「何かあったらいつでも連絡して。じゃーよろしくな!!」

病院から家まで優斗とたわいもない話をしながら歩いた。

「じゃ、またな」

「あぁ」

優斗と別れてからは1人家路をトボトボ歩いた。