それから、売店で飲み物とパン二つを買って部屋に戻った俺はきれいにたたまれた布団を愛川の横に引いた。

そして、パンを食べた…

が、味が全くしなかった。

「俺、どうしちゃったんだか…」

それから、なんとかパンを完食した俺はスマホを手に取るとメールが5件来てた。

優斗が3件、麻衣ちゃんが2件。

メールを開くと、愛川のことを心配する文が書かれてあった。

俺が来なくていいって言ったからだな。

愛川の家に行っておばあちゃんに愛川が倒れたことを聞いた時、優斗と麻衣ちゃんにメールしたら、二人揃ってお見舞い行く!と返信が来たんだけど大丈夫っていったんだ。


今開いたメールにはどんな感じ?とか、平気なの⁈という愛川を心配するメールが来てて……


な?愛川は一人なんかじゃねぇじゃねぇだろ?

優斗だって麻衣ちゃんだって、おばあちゃんちゃんだって心配してくれてる。

愛川は一人じゃない…。