「やめて!」 その言葉と同時に息が荒くなってきた。 「はぁ、はぁ」 「優心ちゃん!!!」 「来ないで!近づかないで!あたしを裏切ったお姉さんでしょ?やだ!来ないでよ!!!」 あたしはふらふらとした状態で病室を出た。 その時、あたしの病室に行くのだろう看護師さんとぶつかったけどそんなの関係ない。 無我夢中であたしは逃げた。 「な、なんで、あたしばっかり…」 こんなことを言いながら。 走って、がむしゃらに走った。