ねーちゃんの方を見ると……

「なにしてんだよ!?」

「破っただけって…それって、優心ちゃんにあげるやつじゃんかよ!おい!なにしてくれてんだよ!?」

ねーちゃんが破ったのは、親友に渡させたメアドとかが入った封筒だった。

「ごめーん。間違って破っちゃったぁー」

絶対にワザとだろ。

その封筒が優心ちゃんに渡すやつだってわかって破ったんだ。

ったく。なに考えてんだか。

「ワザと破ってどーすんの?」

「こんなの人に任せるんなんて、サイテーね」

「は?どこが?」

「こう言うのは自分でやらなきゃだめなんだよ。気持ちが伝わらないじゃない」

誰も聞いてないのべらべら1人で話すねーちゃん。

「こう言うことは人に任せていいことないのよ!それに自分で行動しなきゃなにもはじまらないじゃない!」

「あっそ」

聞かずして返事する。

「何それ!あたしの話聞いてる?!」

「聞いてない」

「ひどい!まぁいっか。その代わりあたしのお願い聞いてもらうから。いいよね?」

「ったく。しょーがねーな。出来ることならな」

「春樹くんのメアドちょうだい!」

「別にいいけど…ほら赤外線でいい?」

「うん!ありがと~」

春樹のメアドをゲットしたねーちゃんは風のように消えてった。


「今のはなんだったんだ…」

俺はベットに寝転んだ。