「なんだよ?勝手に入って来て」
ねーちゃんは勝手に人の部屋に入って来て机の椅子に座る。
「なによ。入るよって私言ったし!」
「あっそ。で、用件は?」
「なんかあったの?」
「なんでもねーよ」
「いや、なんかあるね」
ねーちゃん、勘だけはいいんだよな。
「そんな用なら出てってくれる?」
「あーそういえばさ、優心ちゃんにメールしたけど返ってこないんだよね。優斗がなにも、話してくれないのと関係あんの?」
「は?」
「分かるわよ。優心ちゃんになにかあったんでしょ?あたしも力になるからさ言ってよ」
どーしようかな?
迷った結果、話した。というかもう半ば強引に話させたんだけど。
「そうね。優心ちゃんの気持ちも分かるわ。で、優斗はそのメアドどこにあるの?」
「机の引き出しにしまった」
「そう。しっつれー」
そういうとねーちゃんは人の引き出しを勝手にあけた。
「おい!なにしてんだよ」
「引き出し見てるだけー」
見てるだけって。
ーーービリッ
なんかそんな音がした。

