優斗と別れ俺は家路を歩きながらあることを思い出していた。

それは優心ちゃんが親友とばったり会った後の事……


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「愛川!」

そう言って春樹が追いかけて行く。

俺もそのあとを追いかけようとした。だけど俺は話しかけられたんだ。


「優心の友達?」って。

振り向くとそこにはさっき優心ちゃんと話をしていた子が俺のほうを見ていた。

「そうだけど、なにか?」

「これ、優心に渡してほしんだけど、頼んでいいかな?」

そう言って俺がもらったのは小さい封筒。

そこには優心へと書いてあった。

その封筒を見ていると、

「それ、あたしの住所とメアドとケータイ番号。たぶん受け取ってくれないと思うんだけどさ出来たらでいいの。渡してくれるかな?」

そんなこと言われたら、頷くしかないじゃん。

「よろしくね」

そう言って頭を下げて、どこかへ行ってしまった。

それから俺はその場から動けなかった。

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あれから、ずっと渡すタイミングを探してたけど渡せなかった。