「なに?亮」

「あっ、おねーちゃんのお友達来たから。どうぞ入って」

え?ともだちって誰?

なんで勝手に部屋まで連れてくるのよ!

まさか、あの人…じゃないよね?

―――バクバク

心臓がうるさく動く。

「やあ!優心ちゃん!」

不安が絶頂を迎えた瞬間あたしの部屋に入ってきたのは

長瀬くんだった。

「はぁ、長瀬くんか」

ホッとしてあたしはその場にうずくまる。


そんなあたしを見て長瀬くんが駆け寄る。


「大丈夫か?」

「うん、大丈夫。ごめんね」

「あ!亮くんありがとな」

「いーえ」

亮は下に降りていった。