「な、なに?」
いつもと違う坂井にちょっと怖くなって恐る恐る聞くと。
「じゃあ、俺がお前の光になってやる」
「は?」
なにを言うと思ったら、それ?
「俺がお前を照らしてやるよ」
「意味わからないんだけど…ってえ?!」
あたしはまた坂井の腕の中にスポッと入ってしまった。
「ちょ、離してよ!」
坂井の腕の中で動くが、女のあたしが男子の力に勝てるわけもなく…
「もう、諦めろ」
……諦めるしかなかった。
思い通りになった坂井はあたしの顔を見て。
「な、によ。そんな真剣な顔しちゃってさ」
「俺がお前を照らしてやる。大きな愛でな」
なに言っちゃってんの?
「だから、なんなの?それ!」
「だから、俺がお前救いたいんだよ」
「少しだけでいい。チャンスをくれよ?俺にさ。だって、もう暗闇から抜けだけないって思ってんだろ?だったら一か八かだ。俺がぜってーお前を光の方へ連れてってやる!」
坂井の言ってる意味がさっぱりわからない。
「な?」と言われ、無理やり頷かせられた。
「あの、部屋から出てってくれる?」
「あぁ、じゃ、またな」
1人になった部屋であたしは坂井に言われた言葉を頭の中で繰り返した。

