あふれるほどの愛を


そして、卒業式。

あたしは、地獄の中学校を無事卒業した。

最後、校門をくぐり抜ける際チラッと見えたのは、

新しい友達と2人で仲良く写真をとっている愛華の顔。

その表情はニコッと笑ってて、最高の笑顔だった。

愛華はあたしに気づかないのか、泣きながら友達と抱き合っていた。

愛華の瞳に写っているのはあたしじゃない。

今、一緒にいる仔なんだ。

あたしは、静かに三年間過ごした中学校をみんなより早く出た。

この時、あたしは違った。

もう、友達は作らないと。

親友は二度といらないと。

自分の心と硬く誓った。

それと同時に溢れ出した涙。

「うっ、うっ」

両手で顔を覆い泣いた。

それは、一年のちょとぶりに流す涙だった。

それから、あたしは1人で生きていくと決めたんだ。


ーーーーーーーーー………