あふれるほどの愛を


「なにもしてないって思うならしてないんじゃない?あたしたちはあんたのこと自分の子と思ってないから」


「は?何言ってんの?」

「そのままの意味。あんたうざいのよ!もうこの家出てってよ!!」

これは母の心の叫びだろう。

「なんで…」

泣きそうなあたしに対して母は余裕の表情。

「あんたのせいよ!あんたがこの家、めちゃくちゃにしたのよ!」

あたしは黙ってしまう。

その間も母は自分の気持ちをぶつけてくる。

『うざい』

『邪魔』

色々言われたけど…。


「あんたなんか産まなきゃよかった!」

ていうこの言葉。

その瞬間、一筋の涙が頬に流れた。


この時思った。

あたしはいらない存在なんだと。

でも、まだ生きていけるって思った。

それはあたしには友達、親友という存在がいるから…

その日からあたしは部屋にこもるようになった。

――――――――――――――――……



「そうか。偉かったな」

そう言ってあたしの手を握ってる坂井の瞳には涙がたまっていた。

あたしが話してる間も坂井はあたしの頭を撫でてくれていた。

それがなんんだか心地よくて。

でも、まだ話はまだ終わってなんかいない。

まだ続きがあるんだ。

「坂井?まだあるんだよね。話しの続きが」

「辛かったら話さなくていいんだぞ?愛川の気持ちは分かったからさ」

「大丈夫。坂井のこと信じて話す」

「そうか?辛くなったらやめていいからな」


深呼吸をし、また話し始めた。