キッチンにも行ってみたけど誰もいなかった。

―――おかしい…

そうピンときた。

仕方なくあたしは部屋に戻った。

部屋に入るとケータイが光っていた。

メールを見てみると友達からバースディーメールがたくさん来ていた。

少し救われた気がした。

みんなに返信をし終わった後、下から物音が聞こえ、急いで階段を下りた。

勢いよくリビングのドアを開けると、

「なに?」

そう冷たい目で見られた。

でもあたしは折れない。

「今日、あたしの誕生日だよね」

「だから何?」

「なにって…いつもならパーティー…」

「1人ですれば?」

返ってくるのは心ない言葉たち。

「ね!あたしなんかした?!」

ありったけの勇気を出した。