坂井たちと合流したあたしたちは、近くのベンチに座った。

「あ~明日で海ともさよならか」

「帰りたくないな。ずっとここにいたい」

「な。俺ここに住みたい」

そんなあたしたちを見てクスッと笑う華織っち。

「そう言ってくれて嬉しいな。また来年来なよ。また招待してあげるからさ」

「ほんとー!?絶対来る!!」


しばらく、そんな話をしてると夕日が顔を出して…

「そろそろ戻りますか!」

「うん」

「長瀬くん、今度は寝ないでよ!」


「はいはい」と軽い返事する長瀬くん。


帰りは長瀬くんが寝ないようにとCDを掛けたんだけど、それが逆に眠くなるということでCDはきった。

ホテルに着く直前に見えた海と夕日がすごくきれいで信号待ちのっときに写真を取ってしまった。


「あ~やっと着いた」

「華織っちありがとうね!!」

「いーえ、じゃーね」

あたしたちを海の前で降ろした。


「あ~海のお店でも行くか!」

「だな」

「行こう!なんかのど渇いた!」

あたしたちは3人仲良く海のお店に向かった。





―――――……この時、あたしがもう部屋に行こうって言ってたら、あんなことになることなんてなかったのかな…?


楽しいこの旅行を台無しにしなくてよかったのかな。



あんなことが起きるんあんてこの時誰も思っていなかったんだ……―――――――――。