あふれるほどの愛を


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「おい!優斗!」

「長瀬くん!!!」

もうお土産屋さんに着いたのに長瀬くんはまだ夢の中。

「もう長瀬くんったら。寝ないでってあれほど言ったのに…」

まぁ、華織っちが怒るのも無理ないな。

だってなにしても起きないんだもん!

3人で長瀬くんを揺する。

「おーい!お・き・ろ!」

「う~ん?」

「起きた!」

ほっとして、心の中でため息をつく。



それから、寝起きの長瀬くんを無理やり車から出して今はお土産を選んでます。


「優心!これ良くない?」

「可愛い!ハートもついてるしいいね!」

今は女子と男子にそれぞれ別れて買い物中。

で、あたしたちはおソロのキーホルダーを選んでるんだけど、可愛いものばっかりで…籠の中にはキーホルダーがいっぱい。

「じゃ、次は食べ物系だね!」

「うん!あたしクッキーいっぱい欲しいな」

あたし、クッキー大好きなんだよね。

「あったよ、クッキー」

「おお!」

あたしは目を輝かせる。

「チョコとプレーンどっちも買っちゃお!」

「あと、おばあちゃんにもお土産買わなきゃ」

いろいろ見て、おばあちゃんにはしっとりクッキーに決めた。

あと、麻衣ちゃんにはスイカを持ったうさぎのキーホルダーにした。

一応、村田には、イラストが印刷されているおせんべいを選んだ。

レジに並ぶ頃にはかごがいっぱいになっていた。



「ありがとうございました!」

いっぱい買っちゃった…

ま、いっか。

自分へのごほうびと言うことにしちゃおう。

それから、かき氷を食べたり、パインを食べたり、食べてばっかだったけど満喫した。