あふれるほどの愛を


「お!優心ちゃん完璧だね」

「あれ?坂井は?」

さっきからキョロキョロと部屋を見てんだけど坂井がいないんだよね…

「春樹なら、温泉に行ったぜ?俺はここの風呂入って、春樹は温泉行ったの。1時間しかなかったからさ二つに分かれたってわけ。でもそろそろくるとおもうぜ?」

「そっか」

「にしても、ツインテール姿の優心ちゃんもかわい~な。ヘアアレンジってつーの?上手いな!」

「もう冗談ばっかり~あぁ、ヘアアレンジ好きなんだよね」

「そうなんだ、ねーちゃんなんてワンパターンだからさ」

「そうなんだぁ…以外かも。麻衣ちゃんってなんでもできる人ってイメージだしさ」

「それはイメージだって「いー湯だったな~」

長瀬くんの言葉を遮り、部屋に入ってきた坂井。


「お!愛川来てたんだ」

「来てたんだじゃねーよ。もう時間だぞ?もう行くぞ」

「あぁ、よし行くか!」

鍵を閉め、待ち合わせ場所へと向かう。

…しかし、華織っちはいなかった。