あふれるほどの愛を



「ではスマートフォンを持ってこちらにどうぞ」

バイキングで食べてる3人の写真、海ではしゃく4人の写真、トロピカルジュースを飲むあたしと華織っちのツーショット写真。

ほかにも、海の写真やあたしの大好きなイチゴタルトも可愛くコラージュした。


「出来上がるのは、明日になるので、帰る際でもお立ち寄りください」

「はい」

「では、楽しい旅を…」

笑顔で手を振るお姉さんにあたしたちも手を振る。

「明日が楽しみ~」

「な!愛川のコラージュがみてみたいな!」

「自信作ができたんだ!完成が楽しいみ~」

「じゃ、一旦ホテルにもどろっか」

「なんで?」

「ふふ。そんな悲しい顔しないで優心。人気のお土産屋さんがあるからそこに連れってあげようかと思ってね。でも遠いから車取りに行かなきゃなんだよね。
それに、水着じゃさあれだから着替えなきゃだし、ホテルに一旦戻りましょ!」

「うん」

「俺、財布忘れたし」


ということで一旦ホテルに戻ることにした。