「あ!そう言えば明日帰るんだっけ?」

あたしがスイカの中に入ってるソーダーをお玉で救っていると、華織っちがそんなことを言い出した。

「そうだけど…」

そう答えると華織っちは寂しいそうにこう言った。

「3人がいなくなっちゃうの寂し~な。これから思い出作りしちゃおっか」

そう言って連れてかれたのは……

「ココは?」

「ここはね、風鈴のお店」

「風鈴?」

そんな言葉を聞いてポカーンとする。

「え?風鈴知らなかった?ほら、よく夏にさ…風が吹くとチリーンってきれいな音が鳴るでしょ?」

そう華織っちは説明してくれるけど、思いだせない…

「見たら分かるんじゃない?」

お店の中にはいると、たくさんの風鈴があった。

クーラーの風で風鈴がチリーンチリーンと音を出す。

「あ!前家にあった!」

「そう。良かった」