「右右!」 「真っ直ぐ」 「ちょっと左!」 「そこそこ!」 という声が聞こえてあたしは棒を思いっきり下ろした… 「優心ちゃん!もう一回!」 そんな長瀬くんの言葉が聞こえもう一度思いっきり振りおろす。 トン…そんな音と同時に聞こえる「割れた――」という声。 タオルを取ってみるとそこには見事2つに割れたスイカがあった。