あふれるほどの愛を


「愛川…」

愛川が書いてくれたメッセージを見た俺は胸がいっぱいになって。。

「ふふ。ほんとに今日来てよかった。海に行けば気持ちが軽くなるってほんとだった」

そう言う愛川の顔は今まで見た最高の笑顔だった。

「いや、俺こそありがとな…てかお前手汚れてんじゃん!!」

「あーこれね、最初は枝で書いてたんだけど、折れちゃってだから手でやったら汚れちゃった…」

「汚れちゃってって…手洗いに行くぞ」


手を洗い終った俺たちは海が見える椅子に座った。


「そういえば、ごめんね…」

「なんのこと?」

「忘れちゃったの?あり得ないんだけど…
この前、あたし坂井にひどいこと言っちゃったじゃん!」

「あれな。もういいって言ったじゃん。それに俺も愛川の気持ち考えずに…ごめんな」

「坂井は悪くない!」

「あたしが悪いの!なんであんなこと言っちゃったんだろ…」

「自分そんなに攻めんなよ!俺がいいって言ってんだからいいの!」

「でも…」

「気にしない!気にしない!愛川がそんな奴なんて思ってねーからさ。
これやろうぜ?二人でさ」

そう言って俺が出したのは花火セット。

夏、海と来たらやっぱ花火でしょ!って言うことで俺は前もって準備してたんだ。

「パーーっとさ。やんね?」

「いいね!海で花火なんて夢みたい」

「よーし!ろうそくオッケー。バケツはどーするかな」

「坂井!バケツ発見!」

愛川がピンクのバケツを持っていた。

「お!準備オッケーだな」

そして花火を始めたのだった。