愛川が海に行くなんて言いだしたから、俺も行くことにした。

愛川1人で海に行かすなんていくらなんでも危なすぎるだろ?

「うわ~昼間とは全然違うね」

「そーだな」

騒ぐ愛川。

なんか、最近思うんだよな。

愛川の表情が明るくなったな~って。

出逢ったときに比べたら断然明るくなった気がする。

でも…ときどき見せる愛川の表情からして分かったことがある。

あいつはまだ何かを抱えてる。

あいつは分かってないが、友達とか、親友って言う言葉を聞くと愛川の顔がなんか強張るんだよな。

昔何かあったのだろうか?

…いや、あったんだろうな。

だから、学校で友達を作らないんだろ?

海ではしゃぐ愛川を見てそんなことを思っていた。