あふれるほどの愛を




side優心

「終わったーーー!!」

隣を見てみると、坂井は最後の紙の束を留めていた。

「俺も終わった!!!」

「おつかれ~、長かったなぁ。」

「ほんとに。長い道のりだったな…で、これどこに持って行くの?」

「うーん…職員室じゃない?」

「そーだな。じゃ、行くぞ!」

そう言うと坂井は、さっきホチキスで留めた紙を持ち始めた。

「おい!そんなとこで見てないで、手伝えよ。この量は俺だけじゃ持てない。」

突っ立てたあたしに「この紙持って」と机の上にある紙を指をさしながら言われた。

坂井に言われた机を見てみると……

「これって…少なくない??」

さっきまで山のようになってた紙が、教科書を6枚ぐらい重ねたくらいで……。

「愛川は、女だろ?女にたくさんの紙持たせるにはいかない。」

へ~少しはやさしいとこがあるんじゃない!

「愛川~紙持ったか?」

そう言われ、机の上の紙をよいしょ!と持った。

「オッケー!」

坂井は振り向いてあたしを確認すると、「行くぞ!」と職員室に向かった。