「あたし、パスタ!」

「俺はハンバーグだな」

「俺はビーフシチューに、唐揚げ!」

あたしたちは今待ちに待ったバイキングの時間。

す、すごいんだよ!

お肉に、お寿司、大トロだってあるし、ラーメン、パスタ、カレー、フルーツ、アイス……

などなど言い切りないぐらいの種類。

たくさんの食べ物に包まれてあたしたちは大満足。

長瀬くんなんて、目がきらきら。

あたしが席に戻り、二人のお皿を見るとビックり。

お皿、4つもあるし、どれも大盛り。

あたしは2皿だけど好きなものを詰め込んだ。

「よし、愛川も来たし、せーの「「「いただきます」」」

最初に手を付けたのは、トマトパスタ。

「う~ん、すごく美味しい」

「やばい、このビーフシューウマ過ぎ。ほっぺた落ちるんだけど」

坂井はビーフシチューに夢中。

長瀬くんは肉汁たくさんのハンバーグを食べると、「うまー」と大きな声で叫ぶ。


今さら何だけど、あたしたち3人以外のお客さんはいないんだ。

コックさんとかはいるけどね。

だから大きな声で話しても大丈夫なの。


おかずをお腹がいっぱいになったあたしたちは、次の場所へと向かう。

「うお~チョコフォンデだ~」

そう、ここからは別バラの出番。

ここには、ケーキを始め、アイス、チョコフォンデ…

あたしの大好きないちごたっぷりイチゴタルトもあってテンションが一気に上がる。

「こんばんわ」

あたしたちの目の前に現れたのは、、、シェフだった。

「こんばんわ…」

「私はシェフの小川直人と言います。村田先生の親友です」

「そうなんですか。俺の親友が働いてるって村田先生が言ってました。騒ぎすぎてすみません」

「いいですよ。楽しんでくれればそれだけで嬉しいので。楽しんで言ってくださいね、愛川さん」


「はい」

失礼します。と厨房の中に入って行く小川さんを見送りあたしは銀の棒にマシュマロとバナナ、イチゴを指してチョコの中へ…

チョコが渇いたら、生クリームで顔を描いた。

あたしがチョコフォンデをしてる間男子二人はなぜかデザートではなく夏の定番!流しそうめんをしていたのだった。

まぁ、楽しそうだからいいよね!


こんな感じで初めてのバイキングは終わった。

たくさん食べて、お腹がちぎれそうなのに、フルーツジュースの事を考えていた。