「あたし一番!」
「俺2番!春樹の負け~」
「くそ、負けちゃった~」
「負けた春樹にはジュース奢ってもらうからな」
「なんだよそれ?!」
「文句は言えないぜ?だって負けたんだから」
「わかった、わかった。で、販売機のジュースでいい?」
「買ってくる」といって財布を持って部屋を出ようとする坂井。
それを長瀬くんが慌てて止める。
「販売機じゃなくて、ロビーになかった?美味しそうなジュース。あれがいいんだけど。優心ちゃんも飲みたいよね」
「うん」
「愛川、即答過ぎ。ってかどこにあるか俺わからないんだけど…」
「今じゃなくていいだろ?これからバイキングだし、その帰りでいいんじゃね?」
「わかった」
二人の会話を聞いてあたしは心の中でガッツポーズ。
だって実はあたしも飲みたいな…って思ってたんだよね。
華織っちがいってた。
あのフルーツジュースは美味しいのよって。
飲んで損ははいっていってたから、すごく興味があった。
本当に飲めるなんて…ワクワクしちゃう。
はやくバイキングにならないかな。
7時から、あたしたちの部屋はバイキングなの。
いろいろあるんだって。
バイキングもこの旅行で楽しみにしてた1つ。
バイキングの時間まで30分ぐらいあったから、長瀬くんが持ってきたビンゴをした。
負けたのは、坂井だった。
ちなみにあたしは2番目。
すごい楽しい時間だった。
なんでだろうね?楽しい時間って夢のようにあっと今に過ぎてっちゃんだ。

