ひょこと顔を出したのは牧田さん。

「も~二人ともあたしの事からかうんですよ~」

「だって、ほんとの事だも―ん。牧田さんも優心ちゃんの事可愛いッテ思うよね?」

思わない、思わない。

牧田さんの事を可愛いって言うなら納得だけどさ?

なのに…

「うん、可愛いわよ、優心ちゃんは」

「もう!牧田さんまで!」

「だってほんとの事なんだから、しょうがないでしょ?」

「はぁ…」

こんな状況なら、ため息だって出るに決まってる。


「あらら?ため息?幸せ逃げちゃうぞ?」

牧田さんが、意地悪そうに話しかける。

「みんなのせいでしょ!!!」

「はいはい!気を取り直して、これから海行くんだって?あたしも行きまーす!」

「へ?」

「この下は水着よ?じゃ、シュッパーツ!」

トクトクと歩いてく牧田さん。

ちょ、ちょっと!今の状況がつかめないんだけど、、、

もう、3人の姿が見えなくなりそう…

「ちょ、ちょっと待ってーーーー」


3人の後を追いかける。


浜辺まで行くと、そこはさっきの光景とは違く、たくさんの人と色とりどりのパラソルが立ててあった。