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ビキニに着替え終わったあたしは鏡の前で全身チェック。

そう、鏡の前でチェックするのがあたしの癖なんだ。

初めて見る自分の水着姿になにも言葉が出なくなる。

恥ずかし…

上にパーカを羽織り、下にはスカートを着た。

これなら恥ずかしくない!

鍵だけを持って、ロビーに向かった。


「優心ちゃん!水着は?」

「この下に着てきた。恥ずかしくて…」

「優心ちゃん、かっわいーー」

その言葉にあたしは照れてしまう…

「もう、長瀬くんからかわないで!!」

「からかってないよ、だってほんとに可愛いから」

「可愛くないし!」

「優心ちゃんは無自覚だな~こんなに可愛いのに…な?春樹」

「愛川は可愛いよ」

「もう!二人ともお世辞ばっかり~」

坂井と長瀬くんは二人でこそこそ話してて…

なんて言ったの?と聞いても、内緒~と声を揃えて言ってくる。

も~と口を膨らませると、「そんな顔も可愛いよ」と長瀬くんに言われまたまたてれるあたし。

そんな顔を隠したくて、下を向く。

「あら、照れちゃった~?」

「うっさい!」

なんかさ、長瀬くんキャラ変わってない?

「あら~仲良しさんね~」

なんか、そんなのんきな声が聞こえて来た。