あふれるほどの愛を


「うわ~」

まだ、7時ちょっとすぎだからかな。人が居ないのは。

「足だけならいいよねっ」

あたしは足だけ海に浸かる。

「きもちー坂井も来なよ!」

もう、長瀬くんは遊んでる。


無邪気に遊ぶ長瀬くんは子供みたい…

「おー」

勢いよく走って来たからあたしにまで水がかかる。

「ちょっとかけないでよ!」

「悪い、かかっちゃった」

「かかっちゃったって…」

ま、いっか。小さいことは気にしない!

そう思いあたしは思いっきり海に飛び込んだ。

そんな様子に坂井はびっくり。

長瀬くんはと言うと海に夢中で気づいてないみたい…まぁ、長瀬くんらしいといえばらしいけどね。


「ちょ、愛川?」

「坂井にかけられたから、一緒一緒」

「そーだな、じゃ、俺もーー」

坂井も勢いよく入ってきた。