「部屋、はいろーぜ?」
「あぁ、じゃ、愛川。準備とか終わったらこっちの部屋こいな」
そう言って坂井と長瀬くんは部屋の中に入ってしまった。
廊下に一人残されたあたし。
なんか寂しくなってきた…
やっぱり麻衣ちゃんも誘ったほうがよかったのかな…?
あたし、こう見えて超が何個もつくぐらいの寂しがり屋なんだよね。
部屋に入るとそこは見事な絶景。
海側には一面ガラス張りになってて、海が見渡せる。
そんな光景にあたしは目を奪われてしまう。
「キレーーーー」
自然にこぼれる。
しばらくして、部屋全体を見渡すと、ほんとすごい。
いろんなものが取り付けてあってここに暮らせそうなくらい。
テレビの横にあったホテルのパンフレットを見るとこのホテルには屋外プールがあることが分かった。他にもガーデンがあったり、ほんとこのホテルはすごい。
そんなすごいホテルに自分がいるなんて、夢みたい。
「ずっとここにいたいな…」
こんなことも思ってしまう。
それからキャリーバックの中をすべてベットの上に広げ整理し始めた。

