あふれるほどの愛を


そんな顔、するなよ…。

愛川とは昨日初めて話したけど、辛いことを抱えてるということは、愛川の発した言葉とか、態度とかで分かった。

愛川……。

1人でどんだけ抱え込んでるんだよ?

あっ!

「そうだ、お前、家に帰んなくて良かったのか?両親心配してんじゃねーの?」

気のせいかもしれないけど、一瞬愛川の顔が、曇った気がした。

大丈夫かと声を掛けようとした時、


「あんなメール送ってきたんだもん。心配なんてしてるわけない。あたしが居なくて喜んでるよ。」

冷たく、小さい声で発した言葉は、最後まで聞き取れなかった。えっ?と聞き返そうかと思ったが、「心配なんてしてるわけない」という言葉が耳から離れなくて、聞けなかったんだ。

だから、

「そっか…。」

としか、答えられなかったんだ。