すると、30代くらいの女の人のホテルの従業員らしき人があたしを見てニコニコしていた。
すごくきれいな人…女のあたしから見てもキレイと思うほどだった。
「そうですけど…」
「私は従業員の牧田と申します。お待ちしてました。村田先生から聞いてますよ。お部屋に案内しますね。荷物のほうをお預かりいたします」
「は、はい」
あたしはキャリーバックを手渡す。
「お預かりいたします。他に荷物はありますか?」
「あ、あの」
初めて目にする光景にあたしは戸惑ってしまう。
「これもお願いします」
そんなとき坂井が来て、色々とやってくれた。
「それではご案内します」
「優斗!行くぞ」
「あぁ」
「高いね。海すっごくきれいだよ」
今はエレベーターの中。
どんどん上がって行くエレベーター。
もう、10階はとっくに過ぎてる。
「着きましたよ」
「ココ何階?」
「最上階の20回ですよ」
そう従業員さんに言われ、目を丸くする。
最上階なんて…

