あふれるほどの愛を


「うわ~美味しそう!食べていい!?」

「いいわよ」

おおきな口を開けてハンバーグを食べる亮。

今は、おばあちゃんと家族でハンバーグを食べている。

さっきから父と母から痛々しい視線が来るけどそんなの気にしない。

だって、明日の事を考えると、もうワクワクで。

どんなことが起きたとしてもあたしは頑張れる。


「ごちそうさまでしたー」

あたしは両手を合わせる。


「じゃ、そろそろ帰るかね」

「まだ、帰りたくない!」

おばあちゃんの言葉に亮が「帰りたくない!」と連呼する。

そんな亮に「また明日にしよう」と言って簡単に説得してしまった。

母なら、「しょうがないわね~」って言うのに…

さすがおばあちゃんだ。


**********

それから、家に帰ってきたあたしたち。

雑誌を読んだり、スマホをいじってたりしたらあっという間に時間は過ぎて…

今はもう夜。

みんなでおばあちゃんが作った特性和風パスタを食べた。

それから1番にお風呂を済ませた。

あたしは最後でいいって言ったのにおばあちゃんはいいから入りなさいと何度も言われ、その言葉に甘えて1番に入ったのだ。

それで今は髪を乾かしながら、クローゼットの中の服を取り出してベットに並べている途中。

そう、明日の服を選んでる最中なんだ。

ラフなTシャツにジーパンにするか、

ワンピースにするか。

「あ〜迷う!!」

せっかく早くお風呂に入ったのに…時間はもう9時近くになってて。

焦れば焦るほど、決まらない。

ど、どうしよ。

その時クローゼットの奥にある白い紙袋を見つけた。

なんだろう?

そう思い、あたしはその紙袋を手にとった。