あふれるほどの愛を


「ついに、明日だ!」

机に飾ってあるカレンダーを見てついつい大きな声を出してしまう。

だって、ついに明日が海に行く日なんだもん!

おばあちゃんと仲良くなった日からあっという間に日は過ぎた。

あれから、おばあちゃんと買い物に行ったり、料理を作ったり…、そんな充実した日を送っていた。

あんなに、地獄と思ってた日がウソみたいに。

おばあちゃんと買い物に行ったときに、キャリーバックを買ってもらった。


最後にもう一回確認しなきゃ…そう思ってもう何度も確認したのにもかかわらずキャリーバックをの中身を全部出し始めた。

タオルに、洋服、コテ、歯ブラシセット、水着…

「よし!忘れ物なし!」

何度も確認してるから問題ないけど。


今日は父が休みだから、朝から憂鬱な気分。

でも明日のために頑張らなきゃ!


――――チャリン

メールがきたみたい…

坂井かな?そう思いメールを開くと、やっぱり坂井だった。

明日の事についてのメールだった。

あれから、毎日確認していたのに坂井からのメールがこなかったんだ。

メールには、明日の事に着いてぎっしり書いてあった。