あふれるほどの愛を


いつの間にかおばあちゃんとすっかり仲良くなっていた。

「ご飯の時間になったら、呼びに行くからね!」

「はーい」

部屋に戻ったあたしは両手を上げて「ヤッター」と叫んだ。

そして、坂井に電話を掛けた。

1コールもせずに坂井は電話に出た。

「もしもし?坂井。大丈夫だって!5日オッケーもらったよ!」

『マジ?!やったな。じゃ、詳しくはメールすっから待っててな」

「りょーかい!明日用意するの」

『はやくね?』

「海が待ち遠しくて」

『俺も、楽しみ』

なんか、電話からざわざわと声が聞こえた。


「坂井今ひとりじゃないの?」

『あぁ、優斗がいる』

「そっか、うん。またね」


電話を切ったあたしは海に行けると思ったらすごく嬉しくて…ベットの上でぴょんぴょん跳ねた。


それと同時に母たちが帰ってきた。