あふれるほどの愛を


でも、なんとか電話を切ることができた。

しかし問題は、5日だ。

しかもその日は父もいるから、大変だ。

海の事については後で坂井がメールすると言われたけど…

たぶん、いや絶対朝は早いと思う。

言って分かってくれるような人あたし家には悲しいけどいないんだよね。

だから自分が何とかしなくちゃいけない。

そう思うとため息しか出てこない…

「あーーーーだめだ!」

もう無理!

あの二人に説得だなんて。

あばあちゃんに直接言ってみようかな?

それが最終手段だ。

―――トントン

その時部屋のドアをたたく音がしてドアを開けるとおばあちゃんが立っていた。

「どうしたの?」

「美央(みお)と亮が買い物行ったから優心ちゃんと話したいと思ってね。勉強は終わった?」

美央って言うのは、母の名前ね。

「うん。終わった」

「そう、じゃあ下でお茶しましょう」

おばあちゃんに着いて言った。