あふれるほどの愛を


「行くか!」

覚悟を決めて、行こうとドアを開けた。

チャリン~♪

スマホが鳴った。

あ~せっかく行けると思ったのに…

「うわっ」

待ち受けには、電話が17件、メールが20件と表示されていた。

今まで見たことない数にあたしは目を丸くする。

電話を掛けてきたのは、すべて坂井だった。

メールは麻衣ちゃんから1件坂井からは19件来ていた。

麻衣ちゃんのメールを開いた。



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優心ちゃん昨日と今日はありがとね。
すごく楽しかったよ!
あのカフェ絶対行こうね。
春樹くんと仲直りして海楽しんできてね!
思い出話待ってるね!

何かあったら、いつでも連絡してね

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と書いてあった。


坂井のメールは怖くて見れなかった。

あんなこと坂井に行っちゃったんだもん…

いつっもは優しい坂井だって怒ってるに決まってる。

そんなことを思ったら、メールなんて見れるわけなかった。

だから、あたしは深呼吸をし下に降りてった。