「はぁ………」

気づいたらあたしは大きなため息をこぼしていた。

「辛いことあったら、連絡してこいよ!無理したり我慢したりして海行けなくなるなんて事になんなよ。俺がいるんだから、いつでも救い求めてこいよ!」

いつもはきれいごとばっかりって思うはずなのに今日はなんだか坂井の言葉がすっーっと心に染みてきた。

変なの、あたし。

「わかったよ」

「そう言って連絡してこないくせに」

そう言った坂井の顔はあたしの事をなんでも知っている!とでも言いたげな顔だった。

「てかこの前したじゃん!!」

ふと思い出して反論してみるが…

「あれはよッぽど切羽詰まってたんだろうな。限界まで行かないと助けを求めないのが愛川だからな」

そう坂井にサラっと言われてしまい…

あたしはなにも返すことができない。

だって…全部あたってんだもん。