sude春樹

「うーーーん、背中いたっ。ってかここどこだ?」

めむたい目をこすりながら、周りを見る。

見えるのは、ロッカー、〈みんなの夢〉と書かれた張り紙、机、床に散らばった紙。


あ、そうだ。

昨日、数学のプリントやってて、大きな音がして…、


愛川が教室で…泣いてたんだ。

それで、あいつが俺の泣きそうな顔を見て言ったんだ。


“泣いていいよって”

それから俺は、寝ちゃったんだな。

愛川に抱きしめられながら、、、。


久しぶりに、自分は1人じゃないんだって思えた。

あの日以来だな。。


ありがとな、愛川……

俺はそう心の中でつぶやいた。


しばらくして立ち上がった俺は周りに散らばってる紙を拾い始めた。

拾っていくと、日誌が見えた。


「そっか。日誌書いてたのか。じゃあこの紙はなんだ?」

俺は拾い終わった紙を見てこの多さにびっくりした。

「この紙、どんだけあるんだ。」


そう言い俺は、顔を洗いに教室を出た。