あふれるほどの愛を


「じゃ、行ってくる!」

いつの間に車は麻衣ちゃん家に着いていたみたいで。


麻衣ちゃんは家の中へ消えていった。

そして俺は静かな車の中に残された。


愛川と優斗は寝てるから、シーンとしている車内。

なにもすることがない俺は、今日の出来事を思い出していた。


たくさん笑った一日だった。


新たな愛川の一面も見えたし、あっという間の時間だった。


「幸せなそうな顔してんな」

愛川の寝顔を見ながら俺はつぶやいた。

でも、これからが夜だぞ?

もっともっと愛川には笑ってもらわないと。

「おまたせー。待った?」

麻衣ちゃんが戻ってきた。

大きな荷物を持って。

「いーや、大丈夫」

「そう?じゃ、春樹くん家に向かいまーす!」

やたらテンションの高い麻衣ちゃん。

これから、まだ騒ぐからか?

ってか、愛川起きるのか?

起きなかったら、楽しい夜が台無しだ。

まぁ、家についたら何をしてでも起こすつもりだけど…

あ〜楽しみだな。

心の中でつぶやく俺。

愛川?夜はまだこれからだぞ。

まだお前を笑わせるから、覚悟しとけよ

そう、寝てる愛川を見ながらそう、心でつぶやいた。