あふれるほどの愛を


side春樹

俺におっかかっていいよと言ったら愛川は本当に俺に体を預けて寝てしまった。


いつもの愛川なら、こんな姿は見せない。


心を許さない。


それが今まで愛川を見て分かったことだ。


でも、今日はなんか愛川らしさがない。


なにかあったのかな…?


「お!優心ちゃんねっちゃったんだ。いっぱいはしゃいだもんね」

「だな。優斗もウトウトだけど」

「ほんとだ。二人ともお疲れさんだ」

バックミラーで優斗をみた麻衣ちゃん。


「でも、春樹くんは優心ちゃんが大好きなのね」

「なにそれ!愛川が起きてたらどーすんの?」

「大丈夫よ、ほら聞こえんじゃん!優心ちゃんの寝音」

そう言われて、耳を澄ますと確かに隣から「すぅー」と言う音が聞こえてきた。


俺はその音を聞いたとたんホッと肩の力が抜けた。


「ふふ。本気で好きなんだね」

「あぁ、でも今好きって言っても同情なんかいらないとか言われそうで…」

「そうかな?優心ちゃん、春樹くんといるとき最高の笑顔だもん。あたしじゃ、あんな笑顔にするのできなかった。すっごく悔しいけど…」

「そうか?違い俺には分かんないけど」

「私は分かるから!でも恋したいって言ってたよ?」

「マジ!?」

麻衣ちゃんの言葉を聞いた瞬間俺は身を前にだす。

「ちょー一生懸命!ほんと。少し恋バナしたんだけどね、言ってた。でも…」

「春樹くんの気待ち気づいてないんだよね~優心ちゃんってば」

「そーなんだよな。俺のアピールが足りない?」

「今日の様子見てると、足りなくはないけど…慎重にがいいんじゃない?」

「どういう意味…?」

麻衣ちゃんの言葉に何かを感じた。

それと同時に麻衣ちゃんの次の言葉を待った。