あふれるほどの愛を


「ごめん、観覧車台無しにしちゃった…」

「ふっ…そんなの気にしないの!また来るんだから」

もー麻衣ちゃん優しすぎ。

今は、まだ観覧車の中…だけど、もうすぐ地上につく。

坂井と長瀬くんを見ると、2人もまた大丈夫というかのように笑ってた。

『おかえりなさーい、写真撮りますから、並んで下さい』

この観覧車は、最後に写真を撮るみたい。

なぜか、あたしの手にはうさぎの人形がある。

遊園地のお姉さんに渡されたもの。

横に坂井、あたし、麻衣ちゃん、長瀬くんの順に並んであたしと麻衣ちゃんは大きなうさぎの人形を二人で持った。

『撮ります、ハイチーズ』

ーーカシャ


撮った写真を麻衣ちゃんが買ってくれた。
しかも二枚。あたしの分と麻衣ちゃんの分。

あたしは、コピーするよ?って言ったんだけど、今日の記念だから私も欲しいのと言って二枚買ったの。

観覧車の絵が所々ある紙に写真が挟んであった。

中の写真を見るとみんなニコッとしてて。楽しい気持ちが見てる人にも伝わるような、そんな写真だった。