あふれるほどの愛を


「この人よ、カッコいいでしょ?」

「確かにカッコいいかも!」

「でしょ?」

あの後トロッコを下りたあたしたちは、今はサイクルという自分たちが足でこぐ乗り物に並びながら、写真をみている。

「大学で知り合ったの?」

「違うの。高3で同じクラスだった男子。すごく人気者でね。クラスのムードメーカ」

「そうなんだ」

「よく話してたし、文化祭とかで一緒にお化け屋敷入ったりね。卒業式で告ろうって思ってたんだけど、勇気が足りなくってできなかったの」

「文化祭って、なんか青春だね」

「夏休みが終わったら文化祭でしょ?楽しみね」


「あれ?愛川?」

横から声がして、みてみると、坂井と長瀬くんが立っていた。

「偶然ね。サイクル乗ったの?」

「乗った!優斗また下見てビビってたの!男なのに情けなっ」

「そうなんだ。これから乗るんだー坂井ももう一回乗れば?」

「ごめん、俺らはもういいや。待ってるから楽しんで来いな。さっきのベンチに居るから」

そう言って行ってしまった。

なんでだろ…

一緒に乗りたかったって思ってる。

この気持ちはなんだろう?