あふれるほどの愛を


「ってかさ、坂井たち遅くない?」

「なに?春樹くんが早く戻ってきて欲しいの?」

目の前にいる麻衣ちゃんはニヤニヤしてて。

気になったから聞いただけなのに。

「なにその顔?まぁ、戻ってきてこないほうがいいけどね」

「だよねー。女子会っていうの?なんか乗っちゃおうか?トロッコ見たいのかあるの。2人横にすわるやつなんだけど、話もできるしさ。あいつらが楽しんでるなら、こっちも楽しまなきゃっ!!」

楽しむ気満々だね、これは。


▽▽▽▽▽

「うわー。ジェットコースターとは違ってのんびりでしょ?これがいいのよ!」

今はトロッコに乗ってる。

ワイワイ、話をしながらね。

「イエーイ!」

風が当たってすごく気持ちいい。

「優心ちゃん?今度2人で水族館行かない?」

「いいけど、なんで水族館?」

「この前雑誌見てたらね、イルカを見るとね恋が叶うという水族館があるんだって。そこ行こうよ」

「いいけど、恋してない人は?どうするの?」

「行く頃には恋してるかもじゃない?あたしは、恋してるからいつでもオッケー」

片手を手すりから離して小さく丸マークを作った。