「でもね、そんなことない。人それぞれよ。家族というのがどういう存在なのかっていうのは。100人いれば100通りあるんだからさ。
ごめんね。優心ちゃん暗くなっちゃったよね。
でも、忘れないで。今はどんなに辛くても、いつ笑えるか分からないの。今日涙が止まるほど泣いたって明日には腹抱えて笑ってるかもしれない。明日なにが起こるか分からないんだから。
だから、優心ちゃんは春樹くんと出逢ったんでしょ?」
「そうな、のかな?」
「そうよ。まぁ、笑える日はそう近くないかもね」
小さい声だったから聞こえなかったけど、何回聞いても『なんもないよ』って話をそらされて。
「もう、麻衣ちゃんったら!」
笑ってごまかられた。
「優心ちゃん、もう一つ。
私はあなたの味方だよ。なにがあっても。それは忘れないで」
「なんで、今日あったばっかのあたしにそんなことまで…」
「出会いからの時間は関係ないでしょ?あたし優心ちゃん大好きだからさ。力になりたいの!!」
そんな麻衣ちゃんの熱い気持ちにあたしは胸が温かくなった。
「ありがとう」
“ありがとう”その一言にありったけの気持ちを詰め込んだ。

