あふれるほどの愛を


「ザブーン」

その乗り物に近づくにつれそんな音が聞こえてくる。

「ここだね、すぐ乗れるかもね」


「うん」


「叫び声がすごい聞こえるね」


「ねー。あっ水飛んできた!」

目の前の乗り物は、ウォタースライザー。

「いっぱい叫ぶぞーー!」


「お!いいねあたしもー」



▽▽▽▽▽▽

「どうだった?」


「楽しかった!」

坂井に聞かれて、さっきの光景を思い出した。

最初は景色を見るだけでリラックスしてたけど、最後には斜め上からザブーンという音を立てて落ちた。

ポンチョを着たが少し濡れてしまったあたしたち。

でも、すごく楽しかった。

「二人ともよかった。こっちはじゃじゃーん!無事優斗が復活しました!!」


「「おーー!!」」

麻衣ちゃんと大きな声を出した。

「心配掛けてごめんね。優心ちゃん。もうご飯食べて元気モリモリだしさ、なんでも乗れるぜ?」

「ご飯?」


「あぁ、春樹が買ってきてくれたんだ。春樹もサンキューな」


「こき使われて、大変だったな~」


「おい!」


「嘘だよ!いーえ!」


「みんな復活したところで、次なに乗る?」


「ジェットコースター!!」


「だめ!優斗あんたは病み上がりなんだから!」


「分かったよ…ってかずいぶん暗くなったな、今何時?」


「分かればよろしい!ちょっと待ってスマホスマホ、あった!今は6時半」

もう6時半かぁ…。

今日は時間が過ぎるのが早いな…