あふれるほどの愛を


side優心

今はみんなでお食事しながらおしゃべり中。

「本当怖かったなー」


「ねー。優心ちゃんの声良く聞こえたもん」


「だって、ほんとに怖かったんだもん」

カレーを食べながら話す。

「ふふ。春樹くんがいてくれてよかったよね」


「うん。すごく助かった」


「よかった。おーい!優斗本当に平気か?」

坂井が長瀬くんに声を掛ける。

まだ長瀬くんはベンチにねっ転がってる。

よっぽど怖かったんだね…長瀬くん。

「一応…」

いつもはうるさいくらいに元気になのに…今は消えそうな声。

「お!優心ちゃん完食じゃない!無事に復活したねー」

あたしのカレーの入ってた容器を見て麻衣ちゃんがあたしに言う。

「おかげさまで。それに叫んでお腹すいたし」


「いっぱい叫んだもんね。あと、優斗が復活すればな~またジェットコースター乗れるのに…」


「また乗るの?!」


「乗るよ!というか…」

麻衣ちゃんに耳貸してと小声で言われ、耳を麻衣ちゃんに近付けると「優斗はジェットコースターが大好きだからそう言えば元気になるかなって思って」と耳元で言われた。

「そうだね」と言う代わりにあたしは麻衣ちゃんに向かってコクンとお頷いた。

「あたしも完食ー。春樹くんはとっくに完食してたね」


「麻衣ちゃん、ごちそうさま」


「いーえ」


「あたしもごちそうさまでした。おいしかった」


「いいのよ。あたし優心ちゃんとなんか乗ってこようかな」


「あたし、麻衣ちゃんとあれ乗りたい!」


「あれね~、いいよ!行きますかっ」

そう言って麻衣ちゃんは立ち上がった。

「春樹くん行ってくるね!優斗はほっといていいからね」

長瀬くんのほうを見て呆れた顔をする。

「りょーかいです!」

坂井も麻衣ちゃんの言葉に笑い混じりで答える。


あたしもベンチから立ち上がり目的の乗り物へと向かった。