あふれるほどの愛を


「優心ちゃん行くよ」

麻衣ちゃんのそんな声が聞こえたと思ったら、そのまま斜めに急降下。

「キャーー」

あたしは、勇気を出して両手を上げた。

チラッと麻衣ちゃんを見ると、「わーー」と叫んで余裕そうだった。

パチッっと一瞬麻衣ちゃんと目が合った。

笑いかけようとした瞬間また急降下で。

手すりにつかまった。

「優心ちゃん大丈夫?」


「一応…」


今はベンチに麻衣ちゃんと座っている。

坂井と長瀬くんは飲み物を買いに行った。

叫びすぎてのどが渇いたみたいで…

「一回転はなかったけど、迫力あったね」


「うん。でも楽しかった」


「そう?少しは落ち着いた?」


「うん。麻衣ちゃんごめんね…」


「いいの!無理しないでゆっくり休もうね。時間はまだまだあるんだから」


「ありがとう!も~麻衣ちゃん大好き!!」

ギュッと麻衣ちゃんにくっついた。

「なんでそんなに可愛いのー大好きよ!」


「ねーちゃん、なに優心ちゃんにくっついてんだよ」

いつの間にか戻ってきた長瀬くん。

「いーじゃない」


「これ、優心ちゃんちゃんに」

長瀬くんにもらったのは、ジュース。

一口飲むと、口の中にシュワシュワと炭酸が広がった。

「メロンソーダー美味しい!」


「よかった。オレンジジュースと迷ったんだけどな、春樹が優心ちゃんはメロンソーダー好きだからって」


「そうなんだ。ありがと」


「いーえ。ねーちゃんにはこれな」


「やったーコーラーだ」


飲みながら幸せ~と言ってる麻衣ちゃん。


コーラーが大好物なんだって。