あふれるほどの愛を


「愛川ずっと叫んでたな」

今はジェットコースターを乗り終わり、みんなで次のジェットコースターに向かってるところ。

「だってー。久々だったし、それに最初からレベル高かったし」


「確かにな。一回転した時は死ぬかと思った」


「俺も。胃が浮いたよ」


「ははっ」

ずっと会話を聞いてた麻衣ちゃんが笑った。

「なーに言ってんのよ。一回転が楽しいところじゃん。私はもう一回乗りたい」

本当にジェットコースターがすきなんだなぁ、麻衣ちゃん。

「次はあたしのものよね、優心ちゃんは」


「そうだな。あんま愛川のこといじめんなよ?」


「失礼ね。私は優心ちゃんのことだーいすきだもん。そんなことしないわよ!!」


「あっ!ここだ」

パンフレットを持っていた長瀬くんが足を止めた。

見上げて見ると、これもまた迫力のあるジェットコースターだった。

「ここのジェットコースターはいいのばっかり」

なんて麻衣ちゃん言っちゃってるし。

「よし、並ぶぞー‼」

長瀬くんも乗る気満々。

あたしと坂井はと言うと、そんな2人に呆れ気味。

「優心ちゃんは奥がいい?手前がいい?」


「どっちでもいいけど…奥で」


「了解!私の服持ってていいからね!」


「うん!」


さっきよりは、あたしもテンション上がってる。

今度は手でも挙げちゃおうかな。

今度はお姉さんに案内されて、あたしは奥に座った。

『いってらっしゃーい』

どんどん上っていく。

でも、このジェットコースターは一回転がないから、楽しみ。

隣の麻衣ちゃんは、さっきからニコニコしている。

そんな姿を見たら緊張もほぐれてしまった。