あふれるほどの愛を


どこ行ったの…?

不安に陥りそうになった瞬間。

「優心ちゃんこっちこっち!」


少し離れたところでおいでおいでと手招きをしてる麻衣ちゃんがいた。

あたしは急いで麻衣ちゃんに駆け寄った。

「どうして?ジェットコースターは?」


「いいのよ、無理なんかしないで。違うの乗りましょうよ」


いいの?乗らなくても…

「いや!ジェットコースター乗ろうよ!!」


「愛川ちょっと来て?」


急に坂井に声を掛けられた。

あたしの手を引っ張って、少し離れた場所に連れてかれた。

「ほんとに平気か?無理してんのばればれ」


「ばればれって。あたし遊園地好きだったの。もちろんジェットコースターも大好きだった」


「え?」


「確かに苦手だったけど遊園地といったらジェットコースターでしょ?乗りたくないって思うのも、過去とちょっと重なって、でももう大丈夫!」


「ほんとか?じゃ、俺の隣に乗る?」


「うん!」


「えー?!」


「え?!ってあんたが言ったんでしょ?」


「愛川の事だから嫌だって言うと思って」


「だったらいいけど」


「隣な!決まり!じゃ、優斗のとこ戻るぞ」

そういって、坂井はあたしの手を引っ張った。