あふれるほどの愛を


そんなあたしを見かけた麻衣ちゃんは。

「最後に決めるのは優心ちゃんだけどさ、自分の殻破いてみれば?あたしも初めてビキニ着たときは恥ずかしかったな~」

当時の事を思い出したのかふふっと笑っていた。

「麻衣ちゃんも?」

「あたりまえ。あたしもね自分に自信なくてさ。初めてビキニ着たのは優心ちゃんと同じで高1の時。ダブルデートでさ。でも彼氏に可愛いところ見みたくて」

「そうなんだ」

「そうよ~でもはずかしいのは最初だけで可愛いなんて言われたら来てよかったって思ったし、なんであんなに恥ずかしがってたんだろって思った」

「そうなるもんなのかな…」

「なるなる!春樹くんに見せてあげたら?きっと喜ぶんじゃない!?」

「え?なんでここで坂井が出てくるんですか!!??」

「あれ違うの?」

「違います!!坂井は友達です!!」

ほんと~?と麻衣ちゃんはニヤニヤして聞いてきた。

「もう!麻衣ちゃんは!あたし決めた、ワンピース…じゃなくてビキニにする!」

「そうこなくっちゃ!じゃ、あたしも決まった!」

えぇー!?いつの間に決めてたの?

っていうか…

「麻衣ちゃんも行くの?」

「あたしが行くか行かないかは優心ちゃんが決めるんだから!!さっきかわいいの見つけたからさ買おうと思って」

「可愛くない?」とあたしに見せた。

麻衣ちゃんが持っていたのは黒のビキニでラメのピンクでロゴが入っていて麻衣ちゃんにぴったりだった。

「麻衣ちゃんに合ってる!」

「でしょ!!じゃレジ行きますか!」


ーーーーーーー

「返しますよ~」

「いいって。そんなの気にしないいの!」

あの後、レジに行ったら麻衣ちゃんがあたしの分も買ってくれて。

あたしは、返すと言っているのに麻衣ちゃんは安いもんよと取り合ってくれない。

「もともとあたしがこれってすすめたんだから、払うのは当然でしょ」

「いやいや。あたしもいいって思ってたし」

「ほんといいの。あたしの気持ちだからさ。受けっとってくれたら嬉しいな」

麻衣ちゃんって本当おねーさんだな。

「じゃあ、ありがとうございます」

「そうこなくっちゃ!つぎはあそこだね!」

あそこってどこ?

なにもわからないあたしは麻衣ちゃんに引っ張られるしかなかった。