あふれるほどの愛を


あたしたちは、まず3階から回ることにした。

「ほんとにココすごいね~」

さっきからそんな会話ばっかり。

「このお店見ていい?」

麻衣ちゃんはアクセサリーのお店を指さした。

「別にいいけど」

「サンキュー、優斗!」

そう言うと麻衣ちゃんはお店の中へと入って行った。

坂井と長瀬くんはと言うと、疲れたような顔をしていて近くにベンチを見つけたのかそこに座っていた。

そんな二人を置いてあたしは麻衣ちゃんの元へと駆け寄った。

「なんかいいのあった?」

「ピンとくるのはないかな。こう言うのは彼氏からもらいたいよね」

「そうだね…麻衣ちゃんは彼氏さん居ないんですか?」

「いるわけねーだろ、ねーちゃんは」

「うわっ!いつの間に長瀬くんが!?」

あたしは麻衣ちゃんに聞いたはずなのに、なぜか長瀬くんが急に入ってきたのであたしはびっくり。

「優斗!ほんと性格悪いね。あんたには一生彼女なんてできない!!優心ちゃん、学校で優斗持てないでしょ?」

ねぇねぇ?と聞いてくる麻衣ちゃん。

正直長瀬くんは学校で坂井と同じくらいもてる…

イケメンだし…学校の長瀬くんはすごーく優しい…だからもてる。

「もてる…」

「えぇーー!?こんな優斗が!?」

「こんなってなんだよ!?」

「あり得ないでしょ…」

「俺優しいんだぜ?根はさ」

麻衣ちゃんはうそでしょ~と連呼している。

「「はぁ…」」坂井とあたしは呆れ気味にため息をこぼす。