「もう知らない!」

「麻衣ちゃん大丈夫?」

すっかり、不機嫌モードになった麻衣ちゃんに遠慮勝ちに声を掛ける。

「大丈夫よ!もうばか優斗なんてほっといて優心ちゃんと春樹くんで話そ?」

「俺も入るし」

長瀬くんも負けずに入ってくる。

「ま、いっか」

麻衣ちゃんも心底呆れて居るみたい…

「4人は学校でも仲いいの?」

「仲いいのかな?俺と春樹は仲いいけど、優心ちゃんとも結構しゃべるよね?」

「そうだね。会うとね、立ち話するよね」

「そうなんだ~楽しそうだね」

「え?大学は楽しんでしょ?」

坂井も麻衣ちゃんに声を掛ける。

「楽しいってか勉強がめんどいんだよね」

「へぇ~以外って思ったっしょ?愛川」

話を急に振られ、あたしは目を丸くする。


「確かに…まじめなのかなって思った。でも面白い人だよね麻衣ちゃんって」

「そう見える?あたしは不真面目ちゃんだから、優斗と同じで」

「なんで俺が不真面目なんだよ?」

「じゃああんた真面目なわけ?」

「ちょい不真面目って感じ??」

「意味分かんないっ!!同じでしょ」

「二人仲いいね」

あたしの心の声が口に出てしまったみたい…

「「仲良くない」」

「息ぴったり」

ほんと楽しいな…

音楽も付けてないのに、こんなにノリノリなんて初めて。

まだ二人の言い合いは続いてるけど、坂井が二人を留めてる。

そんな光景にあたしは笑みをこぼした。

「もう!あたしはしゃぎすぎだね。高校生見たい」

「小学生じゃない?」

欠かさず長瀬くんが突っ込む。

「高校生でも小学生でもいいし。優心ちゃんうるさくてごめんね」

「全然っ。すごく楽しいよ」

「そう、よかった」

麻衣ちゃんは笑ってた。

それからずっと話は止まることなく笑いも止まることはなくって。


そんな光景見ていたら、すごく温かい気持ちになった。