side優心

スマートホンを見た瞬間、息ができなくなった。


メールには、こう書かれてあった。


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今日、亮の誕生日でしょ?

3人で誕生日会するから

あんたは今日家に帰って
こないで。

ずっと帰ってこなくてもいい。

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目の前、真っ白になって、呼吸が苦しくなった。

「だ……かたす…て」

言葉になってない声を出すと、椅子がバランス崩して倒れた。

それと同時にあたしも背中が床に
――――ドンっと

ぶつかった。

でも、痛いという気持ちよりも、苦しいと気持ちのほうが大きくて、体育座りしながら、
泣いた…。

タオルがびちょりになるくらい泣いた。

それでも、涙は枯れることはなくて………。

ずっと泣いていた。


「キミ、大丈夫??」

上から、男子の声がした。